ご挨拶

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ご挨拶

当番世話人 齊藤卓也の写真です

第21回日本ヘルニア内視鏡
外科手術手技研究集会
当番世話人 齊藤 卓也

(愛知医科大学消化器外科)

主任教授 佐野 力の写真です

愛知医科大学消化器外科
主任教授 佐野 力

日本ヘルニア内視鏡外科手術手技研究会は、腹腔鏡下鼠径部ヘルニア修復術における安全な手術手技の普及を目指し、2012年4月に設立された「日本腹腔鏡下ヘルニア手術手技研究会」(ラパヘル研究会)を前身としています。現在では、腹部ヘルニア全体における腹腔鏡手術およびロボット支援手術の普及と発展を目的とし、今回で21回目の開催を迎えます。

今回のテーマは「FUSION in Hernia Repair: ラパヘルとロボヘルの融合」とし、鼠径部ヘルニア修復術の内視鏡手術分野における現在の手術手技と安全な普及、さらには最先端技術の融合と創造を目指し、医療提供の新たなパラダイムを開拓することとしました。確立されつつある腹腔鏡手術(ラパヘル)のさらなる安全な普及、新たなアプローチの探求、そしてこれまでの成果を基盤とし、ロボット支援手術(ロボヘル)への応用ができるかに重点を置き、将来性も含め、討論できる場にしたいと思います。

昨今の医療情勢を踏まえ、今年度の診療報酬改定では外科領域における新たな申請がありましたが、ロボヘルを含め多くの新規医療の採用は見送りとなりました。それでもなお、胃がんや直腸がんなどではロボット支援手術が広く採用されている現状を踏まえると、外科医が日々取り組む腹部ヘルニア治療に対する期待も高く、その将来性は依然として注目されていると考えます。

我々が診療を行う東海地域は、諸先輩方のご尽力によって、鼠径部ヘルニア治療の先進地域であると自負しています。この名古屋の地で、伝統ある本研究会の当番世話人を務めさせていただくことを大変光栄に思っています。腹部ヘルニア診療に携わる指導医から若手外科医が一堂に会し、実際の手術動画の供覧と意見交換を通して、明日の診療に役立つ知見が得らえる会となるよう精一杯努めます。この研究会を通じて、年間16万件に及ぶ鼠径ヘルニア修復術を中心に医療技術の進展に対する理解を深め、外科医療の未来に向けた新たな道を共に切り開くことができればと考えています。

同時に、日本ヘルニア学会教育集会の開催も予定しています。是非、本研究会に皆様のご参集を賜れれば幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。